前橋市の自動運転バス実証実験

 2023年1月16日~2023年3月19日まで前橋市で自動運転バスの実証実験が行われている。前橋市、群馬大学、日本モビリティ、日本中央バスが連携して、中央前橋駅~前橋駅の路線バスで試験営業運転しているので乗ってみた。なお、2年前に同区間で試験した時も乗車したので、比較をしてみたい。

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 使用車両が2ドアのポンチョなのは変わらないが、今年から日本中央バスが所有する営業車に自動運転システムを搭載したものになった。(今までは群馬大学が所有する試験車を営業に投入していた。)車体に取り付けられたカメラやセンサーは以前と同様だが、比較すると若干異なっている。

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 車内の座席上に機器箱があるのも同じ。前より箱が大きくなったと思う。

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 運転席左側に大きな機器箱があり、コンソールにタッチパネルが設置されているのも同じ。(上の写真では運転手が出入りするため、タッチパネルが上に跳ね上げられている。)

 ハードウェア的には(見た目上)大きく変わっていないようだ。しかし、乗車してみてソフトウェアはだいぶ変わったと思う。
 安全のため走行速度を遅くして運転しているが、2年前よりは速くなっている。また、交差点などのカーブを曲がる時がかなりスムーズになった。ただし、内輪差で接触するのを防ぐため、できるだけ大きくカーブする感じ。2年前は車線変更が自動でできなかったようだが、今回は自動で車線変更した。(2023年2月27日修正:2年前に自動でできなかったのは、道路工事で通行不可など想定外の車線変更。それは今年も変わっていないかもしれない。)多少ぎこちない動きをする時もあるが、全体的にスムーズな運転だった。
 2年前の試験車両では案内放送をロボットが担当していて自動運転を行っていることも周知していた。しかし、今回の営業車両での試験では、車内放送は普通の路線バスと同様で、特に自動運転であることは案内されていなかった。(車体外に表示があるだけ。)
 ただ、自動運転システムが合成音声でしゃべっているのが手動運転のバスとは違う。聞き取れたものでは、「自動運転を開始します。」「周囲の安全を確認してください。」「青信号を検出しました。」「赤信号を検出しました。」「車線変更を開始します。」という音声が鳴っていた。

 休日は前橋駅~けやきウォーク前橋で延長運転するが、この区間は手動運転を行っている。(2年前の試験では全区間自動運転を行っていた。)


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